コアコンディショニング

 

コアコンディショニングとは、ヒトの発育・発達の過程に沿って進められる

姿勢改善や正しい身体動作を獲得するためのエクササイズです。

ヒトが本来持っている身体機能を再学習していきます。

 

私たちは普段、重力に抗して生活しています。

立つ、歩く、といった動作を、全身の筋肉をバランスよく使って行っています。

 

しかし、

・立つと自然と片足重心になってしまっている

・長時間歩くと疲れてしまう

膝や腰に痛み出る    ...など

 

これらは重力に抗することができないことで出てくる現象です。

 

筋肉、特に体の深部にあるインナーマッスル(=コア)を強化し、正しい動作を再学習するのが

コアコンディショニングです。

コアコンディショニングの効果

・姿勢が美しくなる

・不定愁訴(肩こり・腰痛など)が緩和される

・動きやすく、疲れにくい体になる

・おなか周りが引き締まる

・内臓のはたらきが活発になり、便秘や代謝低下が改善される

コアコンディショニング実施前後の改善例

コアコンディショニング前

コアコンディショニング後

コアコンディショニングでは、姿勢の歪みや、それに伴うインナーマッスル(=コア)の

機能の低下を3つのステップで改善していきます。

 

ステップ1 リアライメント(=調整)

  身体の表層の筋肉(=アウターマッスル)の硬さを取り除き、骨の配列を整えます。

  日常生活でのクセなどで、一筋肉が過度に使われることによる疲労で硬くなっていたり、

  逆にうまく使われていない筋肉は弱くなって硬くなってしまいます。

  それらの筋肉を、重力から解放して柔らかさを取り戻し、姿勢の歪みを改善します。

 

 

ステップ2 スタビライゼーション(=安定)

  正しい骨の配列を安定させるためにインナーマッスル(=コア)のはたらきを引き出します。

  コアのはたらきとは、姿勢を保持・安定させることです。

  特に腹部の深層筋は背骨を柱に、おなか周りをぐるっと壁で囲むように支えています。

  この壁の役割の筋肉が弱いと、すぐに姿勢は崩れてしまいます。

  スタビライゼーションでは正しい呼吸法を練習することで、コアを活性化します。

 

 

ステップ3 コーディネーション(=動作)

  ヒト本来の正しい骨配列が安定した状態で、正しい動作を獲得していきます。

  正しい動作とは、重力に抗した状態で機能的に体を使って動くということです。

  ある動作に対して必要な筋肉を使い、ほかの筋肉に代償させずに体を動かします。

  正しい動作を獲得すると、日常生活で筋肉の使い過ぎ・使われなさ過ぎによる硬さを

  未然に防ぎ、快適な体を維持することができます。